熱中症にご注意ください。【愛犬の食欲不振】

今年の夏は猛暑のようで、石川県も梅雨明けしていないのにすっかり真夏模様です。
GW頃から徐々に増えてくる愛犬の食欲不振もこれからが本番です。

「なんだか最近食欲がないのよね。」
「いつものドッグフードを急に食べなくなっちゃって」

実は、一年のサイクルで考えると夏場の多少の食欲不振は心配ないのですが、その食欲減退の理由が熱中症の場合もありますのでご注意下さいませ。

お散歩にお出かけなど外出される場合は、お散歩前に一回しゃがんで地面の温度を手で確かめ、地表付近の気温も確かめて下さい。

「夕方涼しくなってきたしお散歩行こうかな」

もしかしたら、アスファルトがまだ熱を帯びていて、ワンちゃんの歩く地表付近は放射熱でサウナ状態という事もあります。

そんな状態で30分もあるくと、サウナの中でルームランナーで運動したようなものです。

それに加えてワンちゃんは全身毛で覆われている上体温調節が苦手な動物ですので、寒さには強いのですが暑さには弱いんです。

またワンちゃんも人間も同じで年を取ると体温の調節機能も低下したり、鈍感になって重症になるまで気づかないなんて事もあります。

倒れるほどの熱中症にならずとも軽い熱中症や食欲不振の原因のひとつにはなります。

よく昼の日中にお散歩されている飼い主さんも見かけますが危険ですのでお止めくださいませ。


何年か前の夏にかわいそうな事故がありました。

雑誌のペット企画でお客様の愛犬が取材を受けることになりました。
13歳くらいの少し高齢のワンちゃんで健康面でも心配していたお母さんは乗り気ではなかったのですが、娘さんが記念になると思い撮影に連れていくことになりました。
同じように何頭かのワンちゃんが集められた河川敷の撮影場所には日陰がなかったそうですが、一頭一頭飼い主さんと一緒に撮影していたので結局長時間の待ち時間があったそうです。

その日の夜中、呼吸が荒くなり、水も飲めずに意識障害と痙攣を起こしました。
翌朝一番で病院に連れて行ったそうですが、残念ながら亡くなってしまったということがありました。

娘さんが可愛がっていたのも皆知っていましたし、自慢の愛犬をみんなに見てもらいたいという気持ちもよくわかりました。
誰よりも娘さんが責任を感じ本当にかわいそうでしたが、動物病院が閉まってしまった夜中に症状が重くなることもよくあります。

そんな時は保冷材やシャワーなどで体を冷やしてあげたり、水分が飲めるようならスポーツ飲料などでも良いので水分を取る。
水分が取れない場合は、すぐにかかりつけの動物病院に連絡して早めに点滴を打つなど治療をしてもらうことが大事です。

室内でも防犯上締め切るのは仕方がないですが、想像以上に室温が上昇することがありますので、エアコンをつけるなどの熱中症対策を心がけましょう。


夏場はドッグフードを少しふやかして与えると水分補給にもなります。
あまり多いとお腹を壊すかもしれませんが、うちのコ達は水の中に氷を少し入れてあげるとバリバリ食べたり舐めたりしてました。
かき氷(シロップなし)も好きでしたね。(笑)