いつもご愛顧頂いているお客様へ
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
弊社がペットフードを販売開始してから10年来、20年来のお付き合いになるお客様が沢山いらっしゃいます。
そして、これからお付き合いをさせて頂くお客様も含め、皆様に「自分の言葉で」お伝えしたいと思い、稚拙な長文になりますがお手紙をご用意させて頂きました。ご一読頂けますと幸いです。
4月頃よりご案内させて頂いておりました「ペットフードの配合変更(6月以降実施)」について、変更事項の1つである「ローズマリー抽出物の追加」に関し、急遽のご連絡となりますが追加配合の見送りを決定致しました。
配合変更時期に際しても、6月初旬よりとお伝えしておりましたが、パッケージの納期に遅れが生じる等、諸事情から【6月中旬~下旬】にずれ込みます事を重ねてご報告させて頂きます。
※準備ができ次第、随時配合変更を実施して参りますのでご理解のほどよろしくお願い致します。
創業から現在まで長らく栄養添加を行わずに製造しておりました弊社が、ビタミンとミネラルの補強を行うと決断に至った経緯も今回のお知らせを機に改めてご説明させて頂きます。
令和に入りコロナ禍に見舞われ、ウクライナの戦争以降の世界的なインフレが起こり、豚コレラや鳥インフルエンザ等の流行、猛暑や干ばつ、豪雨災害などの異常気象や震災など、各原料を取り巻く環境が激変する状況の中、安定した原料供給が厳しくなる事態が発生しました。
今後も、トランプ関税の影響、断続的に起こる地球温暖化による漁業・畜産・農業への悪影響なども考慮すると、状況はさらに厳しく更に難しくなるだろうと予想されます。
それでも私たちは、今後も変わらず皆様の愛犬・愛猫の健康を第一により良いペットフードを安定的にお届けしたいと考えた結果、今回の変更を決断致しました。
従来通り、新鮮な肉や魚、食材を使いしっかり栄養バランスを取っていくという基本方針は変わりませんのでご安心下さい。
「愛犬・愛猫に一日でも健康で長生きしてもらいたい」という気持ちで、これからも変わらず最善を尽くして参ります。どうぞご愛顧のほどよろしくお願い致します。
株式会社レガールファクトリー
代表取締役 長野 伸哉
新配合に関して「ローズマリー抽出物」の配合中止に至る経緯について
弊社のペットフードに新たに「ローズマリー抽出物」を追加配合する旨をお伝えしておりましたが、再検討した結果、追加配合は見送りさせて頂きます。
ローズマリー抽出物の配合に関しては食品、ペットフードで世界的にも使用実績があり、メーカーとも事前にしっかりと打ち合わせした結果、安全性に問題ないという判断で、新しく配合する予定にしておりました。
ローズマリー抽出物の抗酸化作用は、天然の酸化防止効果のほかに、機能性の面でも抗菌、抗炎症、抗腫瘍、抗感染症など、癌、腎臓疾患などにも効果が期待できるという論文も参照し、今回採用した次第です。
しかし、4月末にご愛顧頂いているお客様から、「ローズマリー 癲癇」で検索すると「ローズマリー抽出物は、てんかんの犬に避けた方が良い」と記載のある情報サイトが複数あり、「癲癇を持っている愛犬に与える際に不安を感じている」というご相談を頂きました。
直ちにメーカーにも確認しましたが、メーカーにはてんかんの健康被害の報告・記録は無く、把握していない状況でしたので、再検討する為に海外も含め論文や文献を探しました。
結果、下記の内容が現時点で知り得た情報ですが、ハーブ研究が盛んなEU圏内でも賛否両論あるようです。
・ローズマリーに含まれている成分の一部に脳の活性化効果があり、それが癲癇のリスクを高める可能性がある。特に精油(エッセンシャルオイル)の場合濃縮されて高含有になる。
・ローズマリー抽出物は、精製過程でその原因物質を除去しているので、ローズマリー抽出物にはその成分が含まれていないことから、癲癇に関する影響は無くなっていると考えられる。
国内の情報サイトは、アフィリエイト広告サイトが目立ちましたが、全体に情報が曖昧で「ローズマリーの精油」、「ローズマリーの抽出物」を混同している内容も散見しました。
弊社としては、安全性についてネットの風評を覆すまでの確証を得るには至らず、今回癲癇の持病がある愛犬と暮らしているお客様の不安を完全に払しょくできる状態ではなかったため、ローズマリー抽出物の配合に関しては見送りさせて頂く事としました。
急遽見送りとなりました経緯は以上となりますが、今後引き続き調査して参りますのでよろしくお願い致します。
最低限のビタミン、ミネラルの補強について
弊社が無添加ペットフード販売を開始し20年以上経ちますが、弊社では、基本的に「原材料の持つ栄養バランスで総合栄養食」を目指して製造しております。
しかし、自然の食材だけで総合栄養食の配合を作ることは非常に難しく、通常のペットフードメーカーが使わない「ハイコスト原料」や「手に入りにくい原料」などを微妙なバランスで配合し、かなり手間を掛けなければならず、基本配合設計や原材料の選定などにかなり制限があります。
令和に入り、コロナ禍、ウクライナの戦争、急激なインフレ、異常気象による不作、そして震災など、様々な要因が重なり、原料の供給停止による急な原料変更、同じ原料でも産地や種類の変更なども頻繁にあり、配合調整に関しましてかなり苦労しております。
また、以前に比べて同じ原料でも、ロットや産地によって含有する栄養成分にバラツキが大きくあることが多く、猛暑の影響や飼料や光熱費など、生産コストの高騰が品質に悪影響を与えている可能性も否めません。
そして、コロナ前から比較すると、原料費自体もそれぞれ2~5倍以上に高騰しております。
弊社では、高騰を理由とした配合変更は行わずに製造してまいりましたが、原料の供給停止、産地や種類変更などに関しては、どうしても配合調整に時間がかかり、後手の対応になってしまいます。
そこで、これらの急な変化に対応し、安定した栄養バランスのペットフードをお届けしていく為に、今後の最低限のビタミン、ミネラルの栄養補強を行うことを決断しました。
今後は一部の不足しがちなミネラル、ビタミンを必要量補強することで、今後起こり得る原材料を取り巻く急激な変化にもしっかりと対応して参りたいと考えております。
また、高齢になると吸収率が低下しやすいビタミン類、ミネラル類を補強することで、より積極的に中・高齢犬の健康もしっかりとサポートしたいと考えています。
従来通り、新鮮な肉や魚を中心に自然の食材からしっかりと栄養バランスを取っていく基本的な栄養設計に変更はありません。
また、弊社で行っている給餌試験では、良好な結果を得ていますのでご安心下さいませ。
これからもお客様の愛犬・愛猫が健康で長生きして頂く事を第一に考え、より良い商品をお届けして参りますのでご理解とご愛顧のほどよろしくお願い致します。